誕生石の国際的な基準は1912年にアメリカの宝石団体 Jewellers of America が作成したリストが元になっています。多くの国が独自の誕生石を作らない理由は、宝石市場・流通・マーケティングの中心がアメリカだったためです。
誕生石の始まりはどこ?
誕生石のルーツは聖書にあります。
旧約聖書の出エジプト記
ここに登場する
祭司の胸当て(ブレストプレート)には
12種類の宝石が並んでいました。
それぞれがイスラエルの12部族を象徴しています。
中世ヨーロッパになると
12の宝石
↓
12か月
という形で結びつけられ、これが誕生石文化の始まりになりました。
現代の誕生石は誰が決めた?
現在の誕生石の基準は1912年に作られました。
決めたのはJewellers of America
というアメリカの宝石団体です。
この団体は

・宝石販売の統一
・プレゼント需要の拡大
・ジュエリー市場の活性化
を目的として誕生石リストを作成しました。
つまり誕生石は
ロマンの文化であると同時に
宝石マーケティングの成功例でもあります。
宝石の国際調整を行う機関は?
宝石業界には国際的な調整機関があります。
それがCIBJO世界宝飾連盟です。
この団体は
・宝石の名称
・品質表記
・宝石取引の基準
などを国際的に調整しています。
ただし誕生石については
完全な国際統一はしていません。
その理由は、誕生石は文化や商習慣に強く影響されるからです。
なぜ他の国は独自誕生石を作らないのか?
これはとても面白いポイントです。理由は大きく 3つあります。
①宝石市場がアメリカ中心だった
20世紀になると、世界最大の宝石市場はアメリカになりました。
ニューヨークは
・ダイヤモンド流通
・宝石輸入
・ジュエリー消費
の中心になります。
そのためアメリカの誕生石リスト=事実上の国際標準になりました。
②宝石マーケティングが強すぎた
アメリカでは宝石販売のマーケティングが非常に発達しました。
特に有名なのがDe Beersによる
「A Diamond is Forever」という広告です。
この広告によって
婚約指輪=
💎 ダイヤモンド
という文化が世界に広まりました。
誕生石の普及もこのマーケティング文化の影響を受けています。
③独自リストを作るメリットが少ない
もし国ごとに誕生石が違うと宝石販売は混乱します。
例えば
日本ではルビー
アメリカではサファイア
となればジュエリー販売が複雑になります。
そのため多くの国はアメリカ基準をそのまま採用しています。
それでも国ごとの文化はある
誕生石の背景には国ごとの宝石文化もあります。
イギリスの水晶文化
イギリスでは歴史的に
💎 ダイヤモンド
🔮 水晶
という二つの宝石文化がありました。
19世紀のイギリス社会では
上流階級
→ ダイヤモンド
一般層
→ 水晶
という文化があったためです。
ヴィクトリア時代の装身具では
ロッククリスタル(水晶)が非常に人気でした。
フランスのサファイア文化
フランスでは
🔵 サファイア
が特別な宝石として扱われてきました。
中世ヨーロッパでは
サファイアは
・知恵
・誠実
・神の守護
を象徴する宝石と考えられていました。
そのためフランスでは
誕生石の説明でサファイアを薦める宝石商も多かったのです。
日本ではモルガナイトが追加された理由
日本では2021年に誕生石が改訂されました。
中心となったのは全国宝石卸商協同組合です。
この時追加されたのが
🌸 モルガナイト
でした。
理由は
春らしい宝石
という説明ですが
実はもう一つ理由があります。
モルガナイトは
アクアマリン
エメラルド
と同じベリル鉱物ですが
知名度はまだ高くありません。
そこで誕生石に加えることで
・認知度を上げる
・ジュエリー市場を広げる
という目的もあったと言われています。
宝石業界では「誕生石に入ると売れる」という言葉があるほどです。
4月の誕生石|春の誕生石モルガナイトという選択
4月の誕生石といえば
💎 ダイヤモンド
ですが、日本では
🌸 モルガナイト
も誕生石として加えられました。
モルガナイトは
・愛情
・優しさ
・癒し
を象徴する宝石。
同じ鉱物グループには
💚 エメラルド
🌊 アクアマリン
などがあり、宝石としての歴史も古い鉱物です。
淡いピンクの輝きは
春の光のようにやさしく、
身につける人の魅力をそっと引き立ててくれます。
モルガナイトのブレスレット
誕生石は
「守護石」として身につける文化もあります。
4月の誕生石として人気が高まっている
🌸 モルガナイト
その柔らかな輝きを活かして
ブレスレットに仕立てました。
春の装いにも合わせやすい
優しいピンクの天然石です。
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よくある質問(Q&A)
誕生石は誰が決めた?
1912年に Jewellers of America が誕生石リストを作成しました。これが現在の誕生石の基準になっています。
誕生石は世界共通?
完全には同じではありません。基本はアメリカ基準ですが、国によって追加される宝石があります。
日本だけ誕生石が違うの?
日本では2021年に改訂があり、
🌸 モルガナイト
などが追加されました。
なぜ誕生石は増えるの?
新しい宝石の認知を広げるためです。誕生石に入るとジュエリー市場で人気が出ることが多いからです。
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