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暁の光を身にまとう─ ウランガラスのブレスレットと19世紀ヨーロッパの美意識

暁の光を身にまとう
─ ウランガラスのブレスレットと19世紀ヨーロッパの美意識


ウランガラスは、かつて貴族たちが暁の光で発光を楽しんだ装飾ガラスです。本記事では、その歴史と安全性、日本で根付かなかった理由を解説します。

かつて19世紀ヨーロッパの貴族たちは、
夜明けの光がガラスに触れる、その一瞬を待ちました。
太陽が昇りきる前、まだ空気が青を帯びている頃。
暁の光に含まれるわずかな紫外の波長が、
ウランガラスを静かに、自然に発光させる──
その現象を、彼らは「光を愛でる贅沢」として楽しんでいたのです。

これは現代のブラックライトのような派手な演出ではありません。
自然の光がもたらす、ごく控えめで、気づく人だけが気づく輝き。

ウランガラスは、そうした“理解する美”から始まりました。


目次

ウランガラスとは何か──怖い素材ではなく、色を生むガラス

「ウラン」と聞くと、多くの日本人はまず危険性を思い浮かべます。
しかしウランガラスの歴史をたどると、そのイメージは必ずしも本質ではありません。

ウランガラスとは、ガラスの発色を良くするために微量のウラン化合物を加えて作られた装飾ガラスです。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパ各地で食器・装飾品・照明器具などに広く用いられていました。

特に現在のチェコ共和国にあたるボヘミア地方は、
高いガラス工芸技術を背景に、透明感と色彩に優れたウランガラスを生み出してきました。

当時、それは「危険な素材」ではなく、
美しい色を生むための、数ある技法のひとつだったのです。


なぜ日本では根付かなかったのか

戦前の日本でも、ウランはガラスの着色材として使用されていました。
明治から昭和初期にかけて、日用食器や理化学用ガラスにも用いられていた記録があります。

それが戦後、ほぼ完全に姿を消します。

理由として考えられる大きな要因のひとつが、
第二次世界大戦後のウラン統制です。

原爆の原料となったウランは戦略物資として厳しく管理され、
工芸用途は事実上途絶えました。

重要なのは、この順番です。

  1. 材料が使えなくなった
  2. 作られなくなった
  3. 文化として断絶した
  4. 情報が失われた
  5. 「危険」というイメージだけが強く残った

危険だから消えたのではなく、
消えたから危険なものになった。

これは、日本におけるウランガラスの立ち位置を考える上で、
とても重要な視点だと感じています。


安全性について──事実として知っておきたいこと

現在流通している装飾用ウランガラスの放射線量は、
日常生活で問題になるレベルではないとされています。

過去には食器として使われていた事実があり、
現代でも欧米ではヴィンテージ品が収集・売買されています。

ここで強調したいのは、
「放射線が検出される」という事実と、「危険である」という判断は別だということです。

hirostoneでは、過度な演出や誤解を招く表現は行いません。
不安を煽るのではなく、
素材の背景を理解した上で選んでいただくことを大切にしています。


チェコガラスについて──2つを明確に分けて考える

ここで、混同されやすい点を整理します。

ヴィンテージチェコガラス

  • チェコで作られた歴史あるガラスビーズ
  • 色彩や質感に独特の魅力がある
  • 必ずしもウランを含むわけではない
  • 紫外線で発光しないものも多い

hirostoneが扱っているヴィンテージチェコガラスの多くは、
発光しません。
それでも選ばれる理由は、
現代ガラスにはない質感と存在感があるからです。

チェコ産ウランガラス

  • ウランを含有し、紫外線下で発光する
  • 生産量は非常に限られている
  • アクセサリー用ビーズとしては特に希少

この2つは、同じ「チェコガラス」という言葉で括られがちですが、
性質も役割もまったく異なる素材です。


ウランガラスに「効果・効能」はあるのか

結論から言えば、
パワーストーン的な意味付けはしていません。

ウランガラスを好む方の多くは、
スピリチュアルな文脈よりも、

  • 素材の背景
  • 科学と工芸の交差点
  • 知った人だけが理解できる美しさ

そうした要素に惹かれています。

ウランガラスは願いを叶える石ではありません。
しかし、
理解することで美しさが立ち上がる素材です。


ブレスレットという形にする理由

ウランガラスは、
パーツの一部として使われることはあっても、
主役として扱われることは多くありません。

hirostoneでは、
チェコ産ウランガラスそのものの存在感を大切にし、
ブレスレットとして組み上げています。

光の下では穏やかに、
紫外線の下では非現実的に。

その二面性こそが、
ウランガラスという素材の本質だと考えています。


失われた光を、いま再び

ウランガラスは、
日本では長く忘れられてきた素材です。

けれど、それは本来
怖いものでも、忌避されるものでもありませんでした。

かつて暁の光を待った人々がいたように、
このガラスもまた、
静かに理解されることを待っている存在なのかもしれません。

知ることでしか見えない光があります。

それを、身につけるという選択。

それが、hirostoneのウランガラスブレスレットです。

ウランガラスの安全性や放射線については、
ウランガラスのブレスレットFAQ」で詳しく解説しています。



https://minne.com/@hirostone-3/series/98957

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